マンション・一戸建てのマッチングサイト - 住宅ナビ -特許取得済み

不動産投資の楽待

“収納力”から住宅を選ぶ方法

飯田 久恵 飯田 久恵(いいだ ひさえ)
住み替えは、片づけやすい家にする絶好のチャンス。
そのチャンスを活かすため、収納力から住宅を選ぶ方法を、日本初の整理収納コンサルタント会社「ゆとり工房」代表、収納カウンセラーの飯田氏がお伝えします。
第5回 「置き場所」は平面図で決める
公開日 2009/7/17
収納は平面図(間取り図)でしっかり考えれば、「収納下手には、もうなれない」そう言っても過言ではないのです。なぜなら、使うモノが、使う場所に、出し入れしやすく収納できるようになるからです。
 
収納設計は、どの段階で?
戸建ての新築やリフォームの場合、今度こそは収納で困らないようにしたい!と意気込み、設計の最初から収納を優先しようと考える方がいますが、それは早すぎです。

土地の状況、予算などで間取りがほぼ決まるものなので、収納確認は設計変更が可能なおよその平面図、また、見積もりもまだの段階が、スムーズに変更できます。それからでいいのです。
 
考える手順
では、どのような手順で収納を考えていけばいいのでしょうか。今回は、戸建てではありませんが、新築マンションを購入し、入居前に設計変更した、A邸の例をみてみましょう。

【1.部屋割りを決める】
Aさん宅は男子と女子の子どもが二人の4人家族です。「この部屋」は「誰が」使う?を考えると部屋割りが図のようになりました。子どもと言っても、大人になるので、最初から、二部屋を子供部屋として与えることにしました。

【2.部屋割りを決めたら、そこに何を収納することになるのかを考えます】
和室が夫婦の寝室なので、そこには寝具の他、夫婦の衣類と趣味などの所有物が和室の収納物となります。

【3.収納したいものが判ったら、それらを入れる場所を確保します
しかし、押し入れのままでは、ハンガーに掛ける服に困ります。そこで、洋室1のクローゼットと押入れをひとつの空間にして、ステップインクローゼットに変更することに(A)。それでも収納が足りないことが予想されたので、家具も置くことにしました(B)。それらの配置を平面図に書き入れます。

とにかく、収納は、がいて→行動があって→モノが発生して→収納場所を確保する・・・という順で決まっていくのです。
他にもリビング・ダイニングで決めていった手順【1】【2】【3】をみてみましょう。

【1】
リビング・ダイニングは、家族全員が過ごす場所なので、多くのことをします。食事をしたり、テレビをみたり、くつろいだり。いろいろな作業もします。例えば、アイロン掛け、掃除、釦付け、荷造りなどです。

【2】
上記の行動から、本や雑誌、掃除機や掃除道具、薬箱、裁縫道具、アイロン類、ヒモやガムテープ、紙袋などなど・・・いわゆる生活雑貨がリビング・ダイニングの収納物です。

【3】
収納したいものが判ったら、それらを入れる場所を確保します。

Aさん宅の間取り図を見ると、リビングには使いやすい物入れ(C)があるので、それら用の収納場所は確保されています。
この例のように適所に適量の造り付け収納があればいいのですが、ないとすれば、収納家具を図面上で何処にどれくらいのサイズまで置けるのかを確認します。
また、オーディオやテレビ画面のサイズ、デッキに台数、スピーカーの種類により、サイドボードの置き場所(D)を決めていきました。

収納の他、ダイニングテーブルやソファーも必要です。これらを平面図と同じ縮尺で、家具の型紙を作り、配置してみると、適切なサイズの家具を選ぶことができます。

A宅のリビングの場合、配置をどのように工夫しても、ソファーは狭くて置けないことが判明しました。それがわかると、食卓とくつろぎを兼ねたダイニングセット(E)を選ばなければなりません。くつろげるイスを選ぶとテーブルの高さも低いタイプになります。

以上【1】【3】までが、収納を決める手順です。以上でわかることは、何を、どこに、どう入れる、また家具のサイズや機能的なことまで、図面で予め決めなければならないということです。言い換えれば、図面の段階で決めなければ、置けないソファーを買ってしまい、後から失敗に気付くことになりかねないということです。

その他の場所も見てみましょう。キッチンに関しては、現状のままだと食器棚のスペースが少ないことが図面でわかります。そこで、電話カウンター(F)を付けずに(電話機はキッチンカウンターに置くことに)その場所を食器棚スペースとして使うことにしました。その壁には、インターホンやスイッチの設備があるので、他の壁(G)に移動。これで、キッチン収納量を増やすことができます。
 
入居前の準備は暮らしやすさを実現

Aさんの場合、購入契約前に、図面を見て設計変更を条件にして購入しました。入居前に必要な家具を購入設置し、そこに荷物を運びました。
すでに何をどこに、どう入れる、まで決まっているので、モノはスムーズに収まり、すぐ平常の生活を開始できました。
賃貸の場合、当然ながら設計変更はできないので、借りる前に図面を手に入れ、今のように検討すれば、より暮らしやすい家を見つけることができます。

次回は、出し入れしやすい「アクション数」最小の収納を正面図でどのようにあらわすかをお伝えします。


主な著書紹介
どこに何があるか、すぐわかる収納術
大和書房
整理・収納の法則
三笠書房
収納の法則
PHP研究所
もう片づけで疲れない収納法
集英社
パーフェクト収納のコツ
日本放送出版協会
ガラクタを捨てて、スッキリ暮らす
大和書房
「捨てる!」快適生活
三笠書房
クイック収納術
PHP研究所

バックナンバー
第1回 収納は入居前から
第2回 収納は多ければ、良い収納?
第3回 散らかりやすい住まいの原因を知る
第4回 「収納指数」で分かる良い収納、悪い収納
第5回 「置き場所」は平面図で決める
第6回 ラクラク収納は「正面図」で決まる
第7回 玄関をスッキリさせる
第8回 キッチンの整理収納
第9回 キッチンの整理収納2
第10回 冷蔵庫の整理収納
第11回 リビングの整理収納
最終回 リビングをいつもすっきりさせるツボ

飯田 久恵 飯田 久恵(いいだ ひさえ)
■プロフィール
1949年生まれ。システムキッチンや収納家具の設計開発と生活者の立場から、日本で始めて収納の考え方と実行方法を「整理収納学」として体系化する。
1990年、日本初の整理収納コンサルタントの会社「有限会社ゆとり工房」を設立。
自分では片づけられない住宅やオフイスに訪問して、収納相談を行なう収納の家庭教師を「収納カウンセリング」として始める。
新築やリフォームの収納設計、雑誌、テレビ(おしゃれ工房など)、講演、収納商品の企画、など整理収納に関わる全般の仕事を行なっている。 
「整理収納学講座」「生活の書類セミナー」「衣類収納セミナー」を定期的に開催。
「収納カウンセラー」の養成も始める。
※「収納カウンセラー」「収納指数」はゆとり工房で商標登録
ゆとり工房のホームページはこちら

複数社から届く査定額をじっくり比較検討する事が出来ます

東京・神奈川・横浜・川崎・埼玉・千葉の中古マンションや京都・大阪・愛知・兵庫の新築一戸建てをお探しの方へ、「住宅の楽待」は不動産情報提供サイトです。

Copyright(C)FirstLogic.Inc All Rights Reserved.