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不動産投資の楽待

“収納力”から住宅を選ぶ方法

飯田 久恵 飯田 久恵(いいだ ひさえ)
住み替えは、片づけやすい家にする絶好のチャンス。
そのチャンスを活かすため、収納力から住宅を選ぶ方法を、日本初の整理収納コンサルタント会社「ゆとり工房」代表、収納カウンセラーの飯田氏がお伝えします。
第8回 キッチンの整理収納
公開日 2009/11/16
充実したキッチンで、家事分担をスムーズに
ある男性が、「カミさんが不在だったので料理しようとキッチンに立ったのはいいけれど、なぜか包丁が見当たらない!皮むきをさがしても見つからない!

おまけにあちらこちら油よごれでペタペタ、いやになりましたよ」とおっしゃっていました。
どこに何があるのかわからない収納は、このようにやる気をなくします。
逆に使いやすく、掃除しやすいキッチンは、気持ちよく家事ができるので、家事分担をもスムーズにすることにつながります。

これから新築、またはリフォームなどでキッチンを新しくする場合、次の4つポイントをバランスよく配分することで、使いやすいキッチンが実現します。
それは、シンクやコンロ以外の見落としがちなモノの収納場所です。

  ①炊飯器などの家電製品
  ②分別ゴミスペース
  ③食品のストックスペース
  ④食器


この4点の収納、当たり前に必要なのに、意外にも考えられていません。
このことは、私がシステムキッチンを設計していた20数年前から提唱しているのですが、いまだに設計段階で確保せず、片付かない家が多いという現実には困ったものです。

キッチンに重要な4つのポイント
では、4点のそれぞれの注意点などを挙げてみましょう。

①の家電製品は、一般的な家庭で使われているものは、炊飯器、電子レンジ、オーブントースター、コーヒーメーカーなど意外に多く場所をとります。
だから、よく長いカウンターを用意し、そこに置く設計を多く見かけます。
しかし、これが要注意!

その上を、食器棚としての吊戸棚にするのですが、炊飯器の蒸気のこともあり、かなり高い位置になります。だから手が届きません。「最下段しか出し入れが出来ない」、と嘆くケースが少なくありません。どこまで手が届くのか、使う人の身長を確認する必要もあります。
スペースが充分にない場合は、スライド棚にして、スペースを有効に使うしかありません。

②分別ゴミは、大きなスペースをとるので、設計段階で、ゴミの場所は「ココ」と場所を決めておかなければ、次のような弊害が起こります。例えばキャビネットの前に置き、扉の開閉を面倒にしたり、通路に置くことになったり。

邪魔にならず捨てやすくするには、シンクのそばのカウンター下を利用するようにします。
<写真―A>

シンクから数歩でも離れている場合は、料理中は、足元に移動しやすいようにキャスター付きのゴミ箱を使うと便利です。

マンションのモデルルームをみると、「ゴミはどこに?」と思うキッチンが未だに多く、問題です。造り手に不便さを多く訴えていかなければ、なかなか改善しようとしない部分です。



③食品は、シンク下やコンロ下などに入るような気がしますが、調理道具と調味料で一杯です。だから、ほかの場所にまとめて入れる食品ストックのスペースが必要です。

形は、扉を開ければ一目瞭然となる棚の収納が理想です。
そのためには、棚の奥行きを30cm以下にすることをおすすめします。

スペース上奥行きのある家具になる場合は、腰から下は、引き出しに限ります。
引き出しを引くだけで、見渡せるからです。<写真―B>

④の食器棚は、見落としがないと思いますが、今までお伝えした①〜③の収納スペースを考えると、食器棚スペースも制限され、持っていた食器棚が使えないことがしばしば。
無理して使っていることが原因で、食器が遠すぎる、家電が使いにくい、ゴミが片付かない、などという弊害が生じます。
その場合は、効率よく使える家具に変えることも念頭に入れましょう。

システム家具で4点を効率よく収納
我が家も、今のマンションに引越しする時、手持ちの食器棚が置けないことを事前に確認したので、引越し前に仕方なく処分しました。
しかし、これら4点を、冷蔵庫を抜いた空スペースに収まる家具がなかなか見つからず、本当に困っていました。
そんな時、あるメーカーから偶然、キッチン家具開発のご依頼がありました。
「こんな家具があったら」とイメージができていたので、すぐお引き受けし、開発した家具を今使っています。<写真―C>



置くスペースや、収納するモノに合わせて8通りの幅と3通りの高さ設定から、自由に選べるシステム家具です。
スライド棚の高さ、引き出しの深さなど入れる物のサイズや効率をかなり検討して出来上がったものです。
自分で言うのもおこがましいのですが、ピッタリの家具が見つからなかった時に役立つかもしれないので、ご参考までにご紹介します。
メーカーは「カリモク家具販売」商品名は「キチット・アイ」全国のカリモクシュールームで見られるようです。<参考写真−D>


対面「オープンキッチン」ってどうなの?
ここ数年、戸建ても、マンションも、モデルルームを見ると、対面キッチンの場合、オープが多いことに気付きませんか?
コンロ前もオープンで、部屋が広々として素敵です。
しかし、ここで、現実の生活を想像してみましょう。
オープンだからいつも丸見え!いつもモデルルームのようにきれいにしておけますか?自信がない場合、また収納量が足りないと考えたら、吊戸棚を頼んだ方が懸命です。

また、コンロ前に壁がないのも、要検討です。揚げ物などをすると、はやり油煙などがダイニングルームの方に流れてきます。吸引する前に広がるようです。結局あとからコンロ前に壁を造作した家があります。

モデルルームにいると、あたかもそれと同じように暮らせるような気がします。でも夢から覚めましょう!実際の生活と照らし合わせることが大切です。

主な著書紹介
どこに何があるか、すぐわかる収納術
大和書房
整理・収納の法則
三笠書房
収納の法則
PHP研究所
もう片づけで疲れない収納法
集英社
パーフェクト収納のコツ
日本放送出版協会
ガラクタを捨てて、スッキリ暮らす
大和書房
「捨てる!」快適生活
三笠書房
クイック収納術
PHP研究所

バックナンバー
第1回 収納は入居前から
第2回 収納は多ければ、良い収納?
第3回 散らかりやすい住まいの原因を知る
第4回 「収納指数」で分かる良い収納、悪い収納
第5回 「置き場所」は平面図で決める
第6回 ラクラク収納は「正面図」で決まる
第7回 玄関をスッキリさせる
第8回 キッチンの整理収納
第9回 キッチンの整理収納2
第10回 冷蔵庫の整理収納
第11回 リビングの整理収納
最終回 リビングをいつもすっきりさせるツボ

飯田 久恵 飯田 久恵(いいだ ひさえ)
■プロフィール
1949年生まれ。システムキッチンや収納家具の設計開発と生活者の立場から、日本で始めて収納の考え方と実行方法を「整理収納学」として体系化する。
1990年、日本初の整理収納コンサルタントの会社「有限会社ゆとり工房」を設立。
自分では片づけられない住宅やオフイスに訪問して、収納相談を行なう収納の家庭教師を「収納カウンセリング」として始める。
新築やリフォームの収納設計、雑誌、テレビ(おしゃれ工房など)、講演、収納商品の企画、など整理収納に関わる全般の仕事を行なっている。 
「整理収納学講座」「生活の書類セミナー」「衣類収納セミナー」を定期的に開催。
「収納カウンセラー」の養成も始める。
※「収納カウンセラー」「収納指数」はゆとり工房で商標登録
ゆとり工房のホームページはこちら

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