マンション・一戸建てのマッチングサイト - 住宅ナビ -特許取得済み

不動産投資の楽待

一戸建て まるわかりコラム

河名紀子 河名 紀子(かわな のりこ)
合言葉は「人とメディアと住まいをハッピーにつなぐ」
メディアや講演などを通して、住宅業界と消費者・生活者をハッピーにつなぐ橋渡し役をめざしているハウジングジャーナリスト、メディア・ハウジング研究所代表の河名氏が、一戸建ての基礎知識や最近のトレンドについてまるごと解説いたします。
第7回 見えないから気になる「建売・中古一戸建ての工法」【木造編】
公開日 2009/6/26
ほぼコンクリート造のマンションと違い、一戸建ては建てられた工法によって外観デザインや特徴が異なります。特にすでに完成している建売や中古戸建ては、建築中の流れが見えない分、どういう構造になっているか分かりにくいのも事実。長く住まうからには、デザインや価格に流されず、見えないところの構造の仕組みまでおおよそ知っておくべきでしょう。

一戸建てには数ある工法があり、その区分は「プレハブ工法(工場であらかじめ構造部材の多くを生産する工法)か否か」という分け方、また「木造か鉄骨・コンクリート造か」という分け方の2種類に分かれます。このコラムでは消費者の方にも分かりやすい後者の「木造か鉄骨・コンクリート造か」の括りで分け、この回ではまず木造の主な工法種類についてご紹介しましょう。
 
後々の増改築の自由度を高めるなら「在来工法(木造軸組工法)」
木の柱や梁などで骨組みをつくる日本伝統の工法。高温多湿の日本の歴史の中で続いてきた工法で、代々続いている工務店の多くがこの工法を採用しています。設計の自由度が高いため複雑な形状の敷地にも合わせることができ、後々の増改築やリフォームに対応しやすいのがメリットです。

柱や梁のほかにも、筋交いや根太、間柱、垂木といった伝来伝わってきた独特の名称の構成材があり、ほとんどが下地材のため、建物が出来上がると大部分は目に触れることはありません。ただ昨今は、デザインとして柱や梁をあえて「現し」にして見せる工法も増えています。

構造に占めるコストは比較的リーズナブルで、かつては耐震性や耐久性に弱いとも言われていましたが、最近は接合部分に金属を使うなど強度を高めた技術も登場しています。

≪注意点≫
多くの工務店などがこの工法で、仕上がりが施工した大工などの腕によるため、施工の精度にバラツキが生じる可能性もあります。

【筋交いで補強する木造軸組み工法の例】
筋交いで補強する木造軸組み工法の例
 
高気密高断熱で洋風デザインが得意な「2×4(ツーバイフォー)工法」
断面が2×4インチの木材で枠を組んだ壁パネルで組み立てていく枠組み壁式工法の一種で、サイズ違いでは2×6(ツーバイシックス)工法もあります。北米から輸入された工法のため輸入住宅に多く、洋風のデザインを得意とし、若年層を中心に最近人気のある工法です。

カナダなどの寒冷地生まれということもあり、床・壁・天井の六面体を壁で箱のように組み立てるため気密性・断熱性が高く、冬の暖かさは折り紙つき。パネル材は工場で生産されて現場で組み立てるため、工期が短く、業者の腕に左右されるような施工精度のバラツキは少ないでしょう。

≪注意点≫
箱状で組み立てた建物のため、後々に大胆に外観の形を変えたり大きな開口部をとるような増改築のフレキシブル性は、在来工法にやや劣る傾向があります。
 
工業的な技術が頑強さを生み出す「木質パネル工法」
壁と床と天井をパネルで組み立てる枠組み壁工法の木質版。2×4工法とおなじ6面体の箱型構造で2×4工法と似ていますが、さらに工業的な要素を加えた工法といっていいでしょう。大手ハウスメーカーなどに多く、モノコック構造ともいわれ、非常に強固なパネルを強力接着剤でつなげるので耐震性が高い構造です。

ほとんどを工場生産しますので、こちらも施工精度のバラツキは少ない工業製品に近いイメージです。

≪注意点≫
2×4工法と同様、壁で支える構造のため、大胆な増改築や大きな開口部をつけるといった際に制約を受けやすい点も。また技術開発や工場コストが価格に反映されるため、多少割高になりやすい傾向もあります。

【木質パネル工法の構造体の例】
木質パネル工法の構造体の例
写真協力:ミサワホーム

以上からも分かるように、どの工法も一長一短といっていいでしょう。後は、販売会社との相性や予算、築年数やデザインの嗜好性によって各自の判断になりますが、「この家は○○工法でできていまして、特徴は…」と、見えない構造や工法の部分まで説明してくれる会社・担当者なら、より安心して取引できるのではないでしょうか。

バックナンバー
第1回 今だから改めて考える、一戸建ての魅力・メリットとは?
第2回 一戸建ての「買い時」指標とは?
第3回 「土地付き戸建て」だから重要になる土地選び
第4回 建売分譲住宅の特徴と他との違い
第5回 その建売分譲住宅は大丈夫?誰でもできるチェックポイント
第6回 一戸建てに住むなら知っておきたい品確法と住宅性能表示
第7回 見えないから気になる「建売・中古一戸建ての工法」【木造編】
第8回 見えないから気になる「建売・中古一戸建ての工法」【鉄骨・鉄筋コンクリート編】
最終回 中古一戸建て売買の特殊な流れとチェックポイント

河名紀子 河名 紀子(かわな のりこ)
■プロフィール
上智大文学部卒業後、『東京新聞』にて編集局記者。1998年〜『住宅産業新聞』記者、住宅業界誌編集長を経て、2006年よりハウジングジャーナリストとして活動。記者時代は、ハウスメーカーや工務店、国会議員や業界トップ陣へのインタビューなどに携わる。
現在は新聞・雑誌・TV・講演等で住宅最新情報を発信するほか、住宅展示場の主婦・女性向けプロジェクトの企画プロデュースなども展開。モットーは「分かりにくい住まいの世界を、生活者・女性・妻・母の視点で分かりやすく」。
メディア・ハウジング研究所のホームページはこちら

複数社から届く査定額をじっくり比較検討する事が出来ます

東京・神奈川・横浜・川崎・埼玉・千葉の中古マンションや京都・大阪・愛知・兵庫の新築一戸建てをお探しの方へ、「住宅の楽待」は不動産情報提供サイトです。

Copyright(C)FirstLogic.Inc All Rights Reserved.