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一戸建て まるわかりコラム

河名紀子 河名 紀子(かわな のりこ)
合言葉は「人とメディアと住まいをハッピーにつなぐ」
メディアや講演などを通して、住宅業界と消費者・生活者をハッピーにつなぐ橋渡し役をめざしているハウジングジャーナリスト、メディア・ハウジング研究所代表の河名氏が、一戸建ての基礎知識や最近のトレンドについてまるごと解説いたします。
第8回 見えないから気になる「建売・中古一戸建ての工法」
     【鉄骨・鉄筋コンクリート編】
公開日 2009/7/24
今回紹介する鉄骨・鉄筋コンクリートの工法は「プレハブ工法」に多い工法です。プレハブ工法の語源が、あらかじめ工場で構造部材を作るという意味の「プレファブリケーション(prefabrication)」からきているとおり、工場で部材をシステマチックに生産することが適した工業化住宅が多いのも特徴です。
 
ブレースで構造を支える「鉄骨軸組み工法」
鉄骨軸組み工法には軽量鉄骨(厚みが6ミリ以下)と重量鉄骨の2種類がありますが、住宅など小規模建物で多いのは軽量鉄骨による軸組み工法。構造的には木造軸組み工法の鉄骨版と考えていただいたほうが分かりやすいでしょう。防錆加工された鉄骨の柱や梁、その鉄骨フレーム内に交差するようにブレース(筋かい)で骨組みをつくり、溶接やボルトで組み立てます。3階建て以上の場合には厚みが6ミリ以上の重量鉄骨を使う場合もあります。

鉄骨のメリットはなんといっても、優れた強度を持つ鉄骨で構造を支えるので、大開口や大空間、大吹き抜けなどダイナミックな空間やプランニングの自由度が高いこと。鉄骨を基礎に一体化して鉄骨をボルトで緊結しているため、地震の揺れにも強く、軽量コンクリートパネルなどを併せることで耐火性も高くなります。

≪注意点≫
強靭な鉄骨の唯一の敵は「湿気による錆」。施工時にしっかり防錆加工をした鉄骨部材を使っている家かどうか、確かめましょう。

【ブレースによって強い構造を作り出すプレハブ鉄骨工法】
ブレースによって強い構造を作り出すプレハブ鉄骨工法
 
工事過程の7〜8割が工場で作られる「ユニット工法」
建物を部屋単位のいくつかの箱型ユニットに分けて、現場で積み木のように組み上げていく工法。工場で内装と外装まで組み込んだユニットをつくり、電気配線や配管まで組み込むため、全体の7〜8割を工場で生産します。大型トレーラーで現場へユニットを運び、鉄筋コンクリート基礎の上に、クレーンで吊り上げてユニット同士をボルトで緊結します。現場では表面仕上げや設備配管・電気配線のジョイントが行われる程度ですので、現場での施工期間が大変短くてすみ、仮住まい費用も軽減できます。

最も工業製品らしい工法で、工場でそのほとんどが作られるため、断熱性や気密性、構造計算、給排水時の音漏れ防止まで、計算どおりの性能や安定した品質が確保でき、将来も同じ会社に依頼出来れば、改築や増築にも対応できます。

≪注意点≫
基本は四角い箱のようなユニットであるため、丸みや円を描く個性的なデザインはやや難しいことも。ただ最近はデザイン性のあるユニットの種類も増えています。
 
マンション並みに耐久性の高い「鉄筋コンクリート工法」
工場でコンクリートに鉄筋を埋め込んで生産した鉄筋コンクリートパネルを、現場で組み立てていく枠組み壁式工法の鉄筋コンクリート版。圧縮力に優れたコンクリートと、引っ張り力に強い鉄骨を組み合わせることで、地震にも非常に強い構造。工場でつくった鉄筋コンクリートパネル(PC板ということもある)を現場でボルトで固定して、床・壁・天井を六面体のように組み立てていきます。

≪注意点≫
躯体がコンクリートで蓄熱性が高いため、夏は暑くなることも。その代わり、重量には耐えられる構造のため、最近では暑さ対策として屋上庭園を設置するケースが増えています。

【鉄骨にコンクリートパネルを合わせたALCコンクリートパネルの例】
鉄骨にコンクリートパネルを合わせたALCコンクリートパネルの例
写真協力:旭化成ホームズ

「既に建っている建売分譲・中古一戸建て」だからこそ見えにくい構造部分。工法を知ることによって、見えない構造も頭の中で幾分「見える化」できるかもしれませんね。

バックナンバー
第1回 今だから改めて考える、一戸建ての魅力・メリットとは?
第2回 一戸建ての「買い時」指標とは?
第3回 「土地付き戸建て」だから重要になる土地選び
第4回 建売分譲住宅の特徴と他との違い
第5回 その建売分譲住宅は大丈夫?誰でもできるチェックポイント
第6回 一戸建てに住むなら知っておきたい品確法と住宅性能表示
第7回 見えないから気になる「建売・中古一戸建ての工法」【木造編】
第8回 見えないから気になる「建売・中古一戸建ての工法」【鉄骨・鉄筋コンクリート編】
最終回 中古一戸建て売買の特殊な流れとチェックポイント

河名紀子 河名 紀子(かわな のりこ)
■プロフィール
上智大文学部卒業後、『東京新聞』にて編集局記者。1998年〜『住宅産業新聞』記者、住宅業界誌編集長を経て、2006年よりハウジングジャーナリストとして活動。記者時代は、ハウスメーカーや工務店、国会議員や業界トップ陣へのインタビューなどに携わる。
現在は新聞・雑誌・TV・講演等で住宅最新情報を発信するほか、住宅展示場の主婦・女性向けプロジェクトの企画プロデュースなども展開。モットーは「分かりにくい住まいの世界を、生活者・女性・妻・母の視点で分かりやすく」。
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