間取りドクターサヤの“明るい間取り計画" - 住宅の楽待(らくまち)

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間取りドクターサヤの“明るい間取り計画"

“間取りドクターサヤ" 中田 早耶(なかた さや)
東京大学大学院で住宅・都市解析を学んだ才媛
自称“間取りドクター"サヤが
間取りを通して見えてくる家族と住宅の関係を紐解きます。
第5回 乳幼児期の子供のいる家族のためのマンションの間取り
公開日 2010/11/02

子供が産まれるのを機にマンションを購入されるご夫婦は多いと思います。
乳幼児期の子供がいる場合、間取りはどのようなことに注意して見ればよいでしょうか?
夫婦のライフスタイル別に間取りを2パターン用意しましたので、それを見ながら解説していきたいと思います。

専有面積は75m2程度です。
今回は長方形で角部屋の間取りにしました。
角部屋の場合も水回りがどこにあるかによって間取りの使い勝手はかなり違います。
その点も併せてみていきましょう。


まず押さえておきたいポイント

特に子供から目が離せないこの時期。
家にいるときは目が届く場所に子供用のスペースを用意しましょう。

今回は畳の部屋を子供用のスペースにしましたが、お子さんの体質や好みによって洋室でも構いません。
安心して遊んだり、お昼寝したりできるスペースにしてあげましょう。

同時に子供が触ると危険なものや、荒らされたくないものを置くスペースも必要です。
個室や収納スペースを上手に使いましょう。
同じ理由でキッチンも子供が入ってきにくく、かつ子供に目が届きやすいカウンタータイプがお薦めです。

またどのように寝るかも大切なポイントです。
日本では多くのご家庭で小さいお子さんと親が一緒に寝る習慣があります。
家族全員で寝る場合もあれば、特に乳児期は妻と子供が一緒に寝て夫は別という家族もあるようです。
別になる理由が仕事からの帰宅時間の関係などはっきりしていればよいのですが、スペースがないから別に寝る、ということにならないようあらかじめ考えておきましょう。

最近は夫婦共働きで子供も保育所などに預けるので、日中家にいないというご家族も多いかと思います。
第2回と第3回のコラムと同様に、日中にどれくらい家にいるかも重要なポイントです。

特に陽当たり・風通しに関係してくる点なので、日々の生活の中からどのスペースを優先するのか考えておきましょう。


家事動線&個室の陽当たり優先の間取り(間取り1)

水回りを壁側にもってくることで、個室の陽当たりが良い間取りになっています。
朝太陽の光で目覚めたい、陽当たりの良い部屋で子供を遊ばせたいという要望のある家族におすすめの間取りです。
水回りがまとまって配置されていることで、動線が一直線になっており家事動線の良い間取りになっています。

キッチンから洗面所に直接入れるので洗濯と料理を同時進行で済ませることができます。
子供用のスペース(和室)はキッチンからもリビングからも目が届く場所にあります。
子供関係の物が案外かさばるので、押入は子供用品の収納場所です。
子供部屋が必要になったら模様替えやリフォームなどをしてもいいですね。
家事動線がいいということで、共働きのご夫婦を想定して寝室と洋室のレイアウトをしました。

帰宅時間が夫婦であまり変わらないと想定して、家族全員で寝られるように寝室は寝具だけにしました。
バルコニーがあれば休日に布団を干すのも楽です。
洋室は子供が触ると危ないもの、夫婦の物を置く場所と想定しました。

持ち帰った仕事や趣味をするための部屋、洋服などの収納スペースとしても使えます。


子供に目が届きやすい&水回りの風通し優先の間取り(間取り2)

水回りを窓側にもってくることで、お風呂や脱衣所に湿気がこもりにくい間取りになっています。
マンションではどうしてもカビの生えやすい場所ですが、窓を開けておけば清潔に保てます。
また洗面所にも自然光が入ってくるので朝身支度をする際や洗濯をする際に明るい気分になります。

子供用のスペース(和室)はキッチンから直接入ることも、リビングから入ることもできます。
お料理をしている間に子供がぐずってもすぐに相手ができるので、便利な配置です。
ただし、閉めきってしまうと真っ暗な部屋なので、子供部屋が必要になったら洋室の方を子供用にした方がよいでしょう。
寝室のクローゼットはウォークインタイプの広めのものなので、子供が触ると危険なものや洋服などはこちらに収納できます。

子供に目が届きやすい間取りということで、ご夫婦のどちらかが家で子供の世話をするご家族を想定して寝室と洋室のレイアウトをしました。
勤めている方の帰宅時間が遅くなると、子供が起きてしまう、夜泣きなどで眠れず朝つらい、などの理由がある場合を想定して、一人で洋室に寝られるようにしました。
4畳半あるので書斎スペースなどを設けることもできます。
寝室には家にいる方と子供が一緒に寝ます。
廊下を挟んでいるので物音もそれほど気にならないと思います。

大人二人と小さい子供一人寝るだけなら最低6畳あればスペースは足りますので、今回用意したどちらの間取りでも家族全員で寝ることができます。
今回のレイアウトはあくまで一例ですので、我が家ならどんなレイアウトが良いか考えてみてくださいね。


バックナンバー
第1回 新婚さん、これから結婚する人のためのマンション選び(1)
第2回 新婚さん、これから結婚する人のためのマンション選び(2)
第3回 新婚さん、これから結婚する人のためのマンション選び(3)
第4回 子育て期の家族のための間取りのポイント
第5回 乳幼児期の子供のいる家族のためのマンションの間取り
第6回 2人目が産まれた家族のためのマンションの間取り
第7回 子供が小学校に入る前の家族のためのマイホーム選び 「マンションvs戸建て」編
第8回 子供が小学校に入る前の家族のためのマイホーム選び「勉強する間取り」編
第9回 マイホームで忘れがちな「お父さん」「お母さん」の居場所を作ろう
第10回 マイホームの間取りの収納チェックポイント
第11回 家族が自然とコミュニケーションがとれる間取りのコツ
最終回 物件選びに役立つ間取りの見かた5か条 

“間取りドクターサヤ" 中田 早耶(なかた さや)
■プロフィール
間取り図で博士号をとった、自称「間取りドクター」

人が主役の住まいをサポート「CASA SAYA(カーサ・サヤ)」代表。
業務内容は間取り相談・住まいカウンセリングなど。

京都工芸繊維大学にて建築設計を学び、
東京大学大学院にて修士・博士号取得。

日本学術振興会特別研究員を経て、
現在客員研究員として東京大学に在籍。

専門は住環境、住宅・都市解析。
建築学会、都市住宅学会所属。

■WEB
人が主役の住まいをサポート「CASA SAYA(カーサ・サヤ)」
ブログ「間取りドクターサヤのアラウンド間取り図

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