働く女性のためのマンション購入 - 住宅ナビ

不動産投資の楽待

働く女性のためのマンション購入

大久保 恭子 大久保 恭子(おおくぼ きょうこ)
「住宅情報」の元編集長で、現在は「マンション評価ナビ」を運営している大久保恭子氏が、ライフプランの様々な側面を通して、働く女性のためのマンション購入のポイントを、女性ならではの視点で語ります。
第1回 マンションを買えば、老後は安心か?
公開日 2010/2/24
アンケートなどで、昨年冬のボーナスが減った、給料が下がった、この先の景況感は厳しい、と答える30代のシングルの方々が、熱心にマンション購入を検討しています。先行き不透明な状況のなかで、何千万円もする人生最大の買い物は控えるのが自然かと思うのですが、動きは逆のようです。

マンションを買うことは、「不安で長い人生における生活防衛策」というのが本音のようです。
それでは本当に、マンションを買うと、老後は安心なのか?を見ていくことにしましょう。

買う、借りる、経済的にみて老後はどちらが安心か
経済的側面からみて、買うと借りるではどちらが安心といえるでしょうか?
みなさんだいたい、家賃並みのマンションを買いますから、4000万円の新築マンションを買う場合と、ローン返済額と同じ家賃のマンションを借りる場合で、それぞれ50年間の支出を比較してみました。35歳のシングルの方であれば85歳までの支出比較ということになるわけです。

分譲マンションは4000万円の3LDKで、価格の2割を頭金として用意します。金利3%の住宅ローンを30年返済で借りると、毎月の返済額は約13万5000円です。一方の賃貸マンションも、家賃が13万5000円の物件を借りたとします。
これだけで比較すると、賃貸のほうが、1190万円も多く支出することになり、買うほうが有利という結論のようですが、実はそうとも言い切れません。

買う場合には、ローン返済が終わる30年後には、マンションも築30年と老朽化しています。共用部分の大規模修繕をするために一時金として数10万円を負担することもあります。また、室内の内装や設備も古くなりますので、リフォームをする必要が出てきます。お風呂やキッチンなど水回りを含むリフォームであれば500万円くらいはかかってしまうでしょう。

そうしたことを考慮していくと、実は買うも借りるも、総支出額は、あまり変わらないことになります。しいていうなら、定年後、年金以外の収入がないなか(年金だってどうなるかは分らない)で、家賃を払い続ける不安より、元気で若いうちに住宅ローンの返済というかたちで、住居費を前払いしておくことの精神的安心感が、買うほうにはあるということでしょうか。

■新築マンションを買った場合
頭金 800万円×1回 800万円
購入費用 200万円×1回 200万円
住宅ローン 13万5000円×12カ月×30年 4860万円
管理費など 2万円×12カ月×50年 1200万円
固定資産税 13万円×50年 650万円
7710万円

■マンションを借りた場合
家賃 13万5000円×12カ月×50年 8100万円
共益費 5000円×12カ月×50年 300万円
入居費用※ 40万5000円×6回 243万円
更新料 13万5000円×19回 257万円
8900万円
※50年間に6回の転居を仮定(礼金2ヶ月分、仲介手数料1ヶ月分)

自分よりマンションの寿命が短ければ、老後は不安
同潤会青山アパート
次に、人生100年時代です。一度買ったマンションに一生住み続けたいという人にとって、気になるのがマンションの寿命です。自分の寿命よりマンションのほうが短ければ老後は安心とはいえません。そこでマンションの寿命について見ていきましょう。

日本でマンションが普及しはじめてから、まだ50年足らず。
したがって、マンションの寿命が何年なのかは、実はまだ一般論化はしていません。
身近なところでいえば、1927年に建てられ、表参道ヒルズとして生まれ変わった同潤会青山アパートの寿命は築76年でした。
また、昭和30年代以降に建てられたマンションの建て替えの事例は100件程度で、建て替え時の平均年齢は築36年です。
この2つの間には、倍の寿命の開きがあります。
いったいどちらがマンションの寿命としての目安といえいるでしょうか?
前半  後半

バックナンバー
第1回 マンションを買えば、老後は安心か?
第2回 働く女性の買い時はいつ?
第3回 将来結婚、出産しても大丈夫なマンションは「立地」が決め手
第4回 不動産会社の営業マンに軽く見られない方法
第5回 一度の見学ですべてが分る現地チェックの方法
第6回 働く女性に向くマンション(1) 都心VS郊外
第7回 働く女性に向くマンションはどちら?(2) 大規模VS小規模
第8回  働く女性に向くのは何階?  高層VS低層
第9回 大震災を機に考える「安全・安心に暮らせるマンションとは」
第10回 新築VS中古!? マンションは築年数で見分けよう!
第11回 片付く立地選びのチェックポイント

大久保 恭子 大久保 恭子(おおくぼ きょうこ)
■プロフィール
1979年 リクルート入社
1987〜1999年 週刊住宅情報編集長
2000年 執行役員住宅情報事業担当
2003年 日立キャピタルに転職し、マーケティング担当事務役員
2005年 風 取締役社長
2007年 マンションのポータルサイト マンション評価ナビをOPEN

マンション・一戸建てのマーケティング・商品開発、コンサルテーション等を行う。国土交通省 社会資本整備審議会建築分科会委員、都市再生機構経営基本問題懇談会家賃部会委員等の公務歴あり。

■WEB
マンション評価ナビ
私基準のマンション選び
都心のマンションに住む

大久保恭子氏の著書
大久保恭子氏の著書をご紹介します。
マンション選びは「立地」がすべて
お片づけは『家ロジ』で。
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