働く女性のためのマンション購入 - 住宅ナビ

不動産投資の楽待

働く女性のためのマンション購入

大久保 恭子 大久保 恭子(おおくぼ きょうこ)
「住宅情報」の元編集長で、現在は「マンション評価ナビ」を運営している大久保恭子氏が、ライフプランの様々な側面を通して、働く女性のためのマンション購入のポイントを、女性ならではの視点で語ります。
第5回 一度の見学ですべてが分る現地チェックの方法
公開日 2010/8/23
現地に行ったら見るべきものは、街の様子、モデルルーム、販売担当者の3点です。でも一度で済ませるには最低4〜5時間、じっくり見るなら1日はかける覚悟が必要です。10年、20年いえ30年超も住むことになるわけですから、1日程度かけても、かけ過ぎということになりません。小旅行の気分ででかけましょう。

1、知らない街をチェックする方法
現地を見る前に、地図を見て全体像をつかむ
まず、街を見に行く前に必ず見ていただきたいのは、候補となる知らない街の地図です。
私は、東京23区であれば「街の達人 東京23区便利情報地図」(昭文社)を使います。
この地図を開いて、候補となる知らない街の全体像をつかみます。
全体像は以下のようなチェックポイントを通してつかみます。

1、便利で楽しい生活ができそうか
  • ・最寄駅周辺から候補マンションまでの道筋に日常生活に必要なスーパー、コンビニ、ドラッグストア、病院、銀行、郵便局、区役所などの生活利便施設があるか
  • ・書店、DVD・CDショップ、映画館、美術館、劇場などの文化施設があるか
  • ・河川や公園・緑地、運動公園などの屋外施設があるか

2.将来、街が衰退しないか
  • ・住宅以外に企業のオフィスや工場があり、街の外からも多数の人が訪れているか
  • ・小・中・高だけではなく大学、専門学校などの教育機関があり、街の外からも多数の学生が訪れているか
  • ・その街で働く人、学ぶ人、暮らす人のための商業・飲食などの施設が充実しているか
また、そのような施設をめあてに他の街から多数の人が訪れているか

1,2について、自分のなかで合格点がつけられるようでしたら、街に求める条件はクリアしたことになります。ただしこれはあくまでデータ上の事実ですから、実際に街にでかけて自分の目で確かめたり、住む人の雰囲気が自分の感性に合うかどうかを実感することが大切です。

駅の改札口にたつと住民の特色が分かる
自分の感性にあうかどうかを見極めるために、私が試みるのは、自分と同じような家族構成、ライフスタイルを持つ人が多い街か、つまり自分に似た人が多い街かどうか(自分があこがれる人が多いかという見方も可)を見ることです。同じような人たちが多く住んでいれば、気心の分かりあえる隣人に巡り合える確率も高いでしょう。また、自分に似た人たちが多ければ、彼らが好む(つまりあなたが好む)品ぞろえや雰囲気のお店があることも多く、その街がなじみやすい、好きになる可能性が高いと思われます。

あなたと同じ人が多く暮らす街かどうかは、以下のような事項を確認します。
  • ・朝の通勤時に候補物件の最寄り駅に立ち、通勤する人を観察する。
    年代、男女比率、服装などを観察すると、だいたいの住民構成、たとえば共働きが多い、子育て中の専業主婦が多い(30・40代の男性通勤者は多いが、同年代の女性通勤者は少ない場合は、子育てのため専業主婦をしている人が多いことが想像される)
  • ・候補物件の最寄り駅付近の不動産屋さんにヒアリングする
    この街でマンションを買う、借りる人たちの年代、家族構成、購入価格・家賃の相場などを聞くことで、自分と同じような人たちが多いかどうかが分かる。今度ここに住もうかと思っているので教えてくださいと頼めば、案外不動産屋さんは親切に教えてくれる。
  • ・ランチタイムにミセスが良く行くお店に行く
    さりげなく会話に聞き耳をたてることで、将来ご近所さんとなる方々の興味関心などが分かる
  • ・街に張られている掲示板を見る
    住民の関心事や問題とされている事項が分かり、街のコミュニティ度も想像できる
  • ・候補物件の最寄り駅から会社まで通勤してみる
    通勤時の混雑状況、乗り換えのしやすさなど、通勤が快適かストレスフルかが分かる毎日のことなのでとても大事

公園で遊ぶ人、スーパーの品ぞろえも観察する
  • ・候補物件の周辺に建つマンションのバルコニーや駐車場を見る
    バルコニーに干されている衣類や駐車場に止まっている車の車種などを見ると、自分の好みに近い住民が多いかどうかが分かる
  • ・付近の公園へ出かけてみる
    子供づれが多いか、ペットを飼っている人が多いかなど、家族構成・年代、ライフスタイルが自分に近いかどうかが分かる
  • ・スーパーで買い物してみる
自分たちの暮らしに必要なものが揃うか、欲しいモノの品ぞろえがあるかなどを確認します。街によっては、エスニック系料理や欧風料理の材料が豊富なところ、ガーデニング用品の豊富なところなど、品揃えに特色がります。自分の基本的なライフスタイルに合う、合わないがそうした品ぞろえからも分かります
もちろん生鮮食料品の種類や鮮度、販売量(野菜やお惣菜が1人分に小分けして売られていると、シングルが多い街)などを見ることで、この街の住人の家族構成や、家庭でどの程度の料理をするのかといった、ライフスタイルなども把握することができます。

その他、候補物件までの夜道の安全性や騒音状況、水害、地震などの災害の危険度など、安心・安全に暮らせる街かどうかをチェックすることもお忘れなく。こうしたことを調べるには、インターネットで防犯マップ、災害ハザードマップを閲覧します。加えて私は、物件周辺は派出所や警察署に行き、犯罪について質問することもあります。

駅前不動産屋さんにどんな借りて、買い手が多いか聞く
私は駅前不動産屋さんに行き、この街で賃貸マンション・アパートを借りる手や借りての多い間取り、家賃がどうなのかを聞きます。併せて中古マンションを買う人の年齢、年収、売れ筋の価格帯や間取りなども聞きます。こうすることで、この街の住民層が具体的に掴めますし、ゆくゆく何かの事情で貸す、売るときにどうなのかも分るので、その街を知る貴重な情報源になります。なかなか、不動産屋さんのドアは開けずらいものではありますが、「この周辺でマンション購入を検討しているので、お話を聞かせて」と言うと、時間さえあれば、結構丁寧に話してくれるものです。いつか自分のお客さんになるかもしれないということもあり、親切な対応です。
前半  後半

バックナンバー
第1回 マンションを買えば、老後は安心か?
第2回 働く女性の買い時はいつ?
第3回 将来結婚、出産しても大丈夫なマンションは「立地」が決め手
第4回 不動産会社の営業マンに軽く見られない方法
第5回 一度の見学ですべてが分る現地チェックの方法
第6回 働く女性に向くマンション(1) 都心VS郊外
第7回 働く女性に向くマンションはどちら?(2) 大規模VS小規模
第8回  働く女性に向くのは何階?  高層VS低層
第9回 大震災を機に考える「安全・安心に暮らせるマンションとは」
第10回 新築VS中古!? マンションは築年数で見分けよう!
第11回 片付く立地選びのチェックポイント

大久保 恭子 大久保 恭子(おおくぼ きょうこ)
■プロフィール
1979年 リクルート入社
1987〜1999年 週刊住宅情報編集長
2000年 執行役員住宅情報事業担当
2003年 日立キャピタルに転職し、マーケティング担当事務役員
2005年 風 取締役社長
2007年 マンションのポータルサイト マンション評価ナビをOPEN

マンション・一戸建てのマーケティング・商品開発、コンサルテーション等を行う。国土交通省 社会資本整備審議会建築分科会委員、都市再生機構経営基本問題懇談会家賃部会委員等の公務歴あり。

■WEB
マンション評価ナビ
私基準のマンション選び
都心のマンションに住む

大久保恭子氏の著書
大久保恭子氏の著書をご紹介します。
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お片づけは『家ロジ』で。
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