働く女性のためのマンション購入 - 住宅ナビ

不動産投資の楽待
マンション評価ナビ「大久保恭子」の働く女性のためのマンション購入
公開日 2011/2/01

働く女性に向くマンションはどちら?(2) 大規模VS小規模
大規模なマンションにするか小規模にするかは、良し悪し、損得といった合理的なモノサシではなく、自分の暮らしに合う・合わない、好き・嫌いといった、感覚的なモノサシで判断する部分が多いと考えます。
ただし、それぞれの違いを知っておくことで、より冷静な判断ができるのも確かです。
そこで、今回は大規模、小規模の違いを多角的に比較してみました。

大規模マンションは「豪華さ」が売り

ここでいう大規模は総戸数が200戸以上、小規模は50戸以下のマンションをいいます。
特に法令などの規定があるわけではなく、私が主宰しているマンション評価ナビの運営上の目安に基づく区分けです。

大規模と小規模ではマンションのインフラ部分が大きく違ってきます。
大規模タイプのマンションは、ひとことでいえば、「豪華さが売り」です。

広い敷地にある程度の空地率を確保して、全体の配置計画をおこなうため、植栽やオープンスペースが造られます。

そのため敷地外の住環境が万一悪化しても、敷地内は将来にわたり、一定の住環境が維持されるというのが、大きなメリットです。

また、共用施設も複数あり、居住者の生活の幅を広げる工夫がなされています。
居住者専用ラウンジや、パーティルーム、ゲストルーム、スポーツ施設などが設けられます。
ただし、ゲストルーム以外の施設は、数年後、使われなくなるものもあるようです。

また、最先端の設備、たとえば、IHクッキングヒーター、ディスポーザーなどは、いち早く大規模マンションに導入されるケースが見られます。

新しい工法も同様です。
これらの最新設備・工法は、普及したものに比べると価格は高めというのが常識ですが、規模のメリットを生かして大量発注することで、コストを下げることが可能となり、物件価格にはね返ることなく導入できるのです。

管理についても24時間有人管理、コンシェルジュ・サービスなど手厚いサービスが導入されますが、管理費自体はそう高くはなりません。

これも多数の居住者が管理費を負担するというメリットを生かしたものでしょう。

 
大規模のデメリットは居住者の合意形成が難しいこと

多数の居住者は規模のメリットを生み出す源泉ではありますが、半面色々な生活スタイルを持つ人々が集まってくるわけですから、居住者同士がかえって疎遠であったり、集団生活のルールを乱す人がいたり、管理組合としての決議がなかなかまとまらなかったりと、という、規模のデメリットも生じます。

築年数が古くなり、大規模な改修、果ては建て替えといった際の合意形成に困難が予想されます。
また、大規模は多額の開発資金が必要となるため、手がける不動産会社は大手でしかも、複数の企業が合弁で事業を進めます。中堅・中小企業が売主というケースはほとんどありません。

 
「個性的なマンション」は小規模の魅力

一方、小規模については、第一種住居専用地域など一部の一戸建て住宅地に建つケースも多く、閑静な住環境が手に入るというメリットがあります。

ただし、狭い敷地をめいっぱい活用して建てられることが多いので、将来、周辺の環境が変化すると、それがダイレクトに影響します。

また、共用施設は集会所以外には、特に設けられることはありませんので、インフラはシンプルです。
小規模の最大の強みは、マンションのコンセプト自体が個性的で山椒は小粒でもピリリと辛い的な開発が可能だということです。

デザイナーズマンションや将来、高齢になったときも住み続けられるような医療、介護サービスと連携した、介護資格を持つ管理人がいるマンションなど、様々です。

大規模は多数の居住者を確保しなければならないため、万人向けの企画になりがちですが、せいぜい20〜30世帯の家族をターゲットにすればいい小規模マンションは、多少クセのある企画であっても賛同者を集めることができるというわけです。

小規模開発は、大規模とは異なり、中堅・中小の不動産会社が積極的に事業展開しています。
こうした企業は大手に負けないよう、独自カラーを出すことに力を注いだ結果が、個性的マンションにつながる、というわけです。

後編

バックナンバー
第1回 マンションを買えば、老後は安心か?
第2回 働く女性の買い時はいつ?
第3回 将来結婚、出産しても大丈夫なマンションは「立地」が決め手
第4回 不動産会社の営業マンに軽く見られない方法
第5回 一度の見学ですべてが分る現地チェックの方法
第6回 働く女性に向くマンション(1) 都心VS郊外
第7回 働く女性に向くマンションはどちら?(2) 大規模VS小規模
第8回  働く女性に向くのは何階?  高層VS低層
第9回 大震災を機に考える「安全・安心に暮らせるマンションとは」
第10回 新築VS中古!? マンションは築年数で見分けよう!
第11回 片付く立地選びのチェックポイント

大久保 恭子 大久保 恭子(おおくぼ きょうこ)
■プロフィール
1979年 リクルート入社
1987〜1999年 週刊住宅情報編集長
2000年 執行役員住宅情報事業担当
2003年 日立キャピタルに転職し、マーケティング担当事務役員
2005年 風 取締役社長
2007年 マンションのポータルサイト マンション評価ナビをOPEN

マンション・一戸建てのマーケティング・商品開発、コンサルテーション等を行う。国土交通省 社会資本整備審議会建築分科会委員、都市再生機構経営基本問題懇談会家賃部会委員等の公務歴あり。

■WEB
マンション評価ナビ
私基準のマンション選び
都心のマンションに住む

大久保恭子氏の著書
大久保恭子氏の著書をご紹介します。
マンション選びは「立地」がすべて
お片づけは『家ロジ』で。
お片づけは『家ロジ』で。


講談社
誰でもできる"驚異のお片付け革命"完成!
物件数千軒を見てきた元「住宅情報」編集長が、その経験を生かして編み出した、誰でもできる"驚異の片付けシステム「家ロジ」! これは画期的お片付け革命!


「家ロジ」とは!?物流システム「ロジスティクス」をお片付けに応用した、まったく新しい「お片付け」術です!モノだらけの家は大ケガの元で危険です!これからは「家ロジ」でスッキリ・シンプルな暮らしが安全・安心なのです。

この本を購入する

マンション選びは「立地」がすべて
誰も教えてくれない「不動産屋」の始め方・儲け方
マンション選びは「立地」がすべて


河出書房新社
リクルート『住宅情報』元編集長が教える、
絶対後悔しない物件選びのコツ。


マンション選びは住むにも売るにも「立地」がすべて。その立地を、元「住宅情報」編集長が、12のタイプに分類し、シングルやファミリー、シニアといったライフステージ別に絶対後悔しない物件選びのコツを伝授する。

この本を購入する

複数社から届く査定額をじっくり比較検討する事が出来ます

東京・神奈川・横浜・川崎・埼玉・千葉の中古マンションや京都・大阪・愛知・兵庫の新築一戸建てをお探しの方へ、「住宅の楽待」は不動産情報提供サイトです。

Copyright(C)FirstLogic.Inc All Rights Reserved.