働く女性のためのマンション購入 - 住宅ナビ

不動産投資の楽待
マンション評価ナビ「大久保恭子」の働く女性のためのマンション購入
公開日 2011/4/04

第9回 大震災を機に考える「安全・安心に暮らせるマンションとは」

2011年3月11日に発生した東北関東大震災で、目の当たりにした災害の恐ろしさ。地震の影響は計画停電や液状化といったかたちで、東京圏にも多大な影響を及ぼしています。
そこで、今回は予定を変更して、安全・安心に暮らせるマンションについて立地と建物の面から考えてみましょう。


この先都区部は防災が強化される可能性が高い

この先都区部は防災が強化される可能性が高い 東京圏の計画停電の対象から除かれているのは、人口が集中していて停電による影響が大きい地域、と説明されています。
板橋、練馬、荒川、足立区を除く東京23区や横浜市の中区、西区、神奈川区がそうした地域に該当します。

人口集中という視点から計画停電対象外の地域である東京区部を見てみると、都心5区といわれる千代田・中央・港・新宿・渋谷に多数のオフィスが集積し、1都3県から約3300万人の人が働きに来ています。また、東京都区部は、日本の賃貸オフィス市場の56%を占めており、世界でも類を見ない巨大都市として機能しているといえます。

地震発生時の夜(11日)は電車が運行されなかったため、帰宅できない人9万4000人が東京都内の施設で、また数字は不明ですが、多数の人が勤め先のオフィスで一夜を明かしたことからも、その人口集中の度合いが、いかに高いかが分かります。

今回のような甚大な被害を及ぼす災害を想定すると、東京都区部への一極集中を是正し、機能分散を図るべき、という声が聞こえてきそうです。
しかしながら、かつて国会を地方移転する費用として試算された額は13兆〜14兆円。いみじくもこの金額は今回の東北関東大震災の復興に要すると予想される公的資金とほぼ同額です。当然ながら国会移転はわが国の財源の状況からみて、優先順位は高くはならない、と思われます。

また、この震災前に国土交通省は、今後50年間に必要な社会インフラの更新費は約190兆円で、37年度には更新費が国と地方の投資可能総額を30兆円も上回るとの試算を発表。今後の人口減少による税収減の一方で、耐久年数を迎える社会インフラが増大するなか、投資効率の高いエリアの社会インフラ整備が優先されることになると考えられます。

こうした状況を踏まえると、投資効率の高い都心4区の機能を敢えて分散させるというより、より安全・安心な災害対策をとるべく、これらの地域および職住近接エリアとなるその周辺部のインフラ整備をより強化する方向へと向かうことが予想されます。

 
できれば東京23区およびその周辺を選ぶ

できれば東京23区およびその周辺を選ぶ こうしたことから、東京都区部へお勤めの方にとっては、マクロ的視点で安心・安全に暮らせる立地としては、都心5区へより近い職住近接地域を住まいの立地と見なすことは、有効な選択肢と考えます。
こうした立地であれば、人々にとって最大の資源である時間を効率よく使って、仕事と個人の生活を共に充実させるという大きな利点もあります。
もちろん、災害時に徒歩帰宅も可能です。

より具体的な立地としては、山手線から乗車時間20分以内の地域で、東京23区内およびその周辺地域がひとつの目安となるでしょう。これまで、そうした地域は利便性が高いために、住宅価格は高くならざるを得ませんでした。
しかしながら、人口減少、少子高齢化、小世帯化の影響により、賃貸の空室率や持ち家の空き家率が郊外部を中心に高まっており、住宅の供給エリアはこの先も都心へ回帰していきます。しかも需要減にともない、価格も徐々に低下し、かつて高くて住めなかった地域が一般的な働く女性にとっても住める地域になっていくことが予想されます。

私が企画・運営するマンション評価ナビは、まさにそうした地域にある総戸数200戸以上の中古マンションを調査して中立・公正に評価し、評価点とともに、その根拠となる情報を調査者のコメントを通して提供しています。

後編

バックナンバー
第1回 マンションを買えば、老後は安心か?
第2回 働く女性の買い時はいつ?
第3回 将来結婚、出産しても大丈夫なマンションは「立地」が決め手
第4回 不動産会社の営業マンに軽く見られない方法
第5回 一度の見学ですべてが分る現地チェックの方法
第6回 働く女性に向くマンション(1) 都心VS郊外
第7回 働く女性に向くマンションはどちら?(2) 大規模VS小規模
第8回  働く女性に向くのは何階?  高層VS低層
第9回 大震災を機に考える「安全・安心に暮らせるマンションとは」
第10回 新築VS中古!? マンションは築年数で見分けよう!
第11回 片付く立地選びのチェックポイント

大久保 恭子 大久保 恭子(おおくぼ きょうこ)
■プロフィール
1979年 リクルート入社
1987〜1999年 週刊住宅情報編集長
2000年 執行役員住宅情報事業担当
2003年 日立キャピタルに転職し、マーケティング担当事務役員
2005年 風 取締役社長
2007年 マンションのポータルサイト マンション評価ナビをOPEN

マンション・一戸建てのマーケティング・商品開発、コンサルテーション等を行う。国土交通省 社会資本整備審議会建築分科会委員、都市再生機構経営基本問題懇談会家賃部会委員等の公務歴あり。

■WEB
マンション評価ナビ
私基準のマンション選び
都心のマンションに住む

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