働く女性のためのマンション購入 - 住宅ナビ

不動産投資の楽待
マンション評価ナビ「大久保恭子」の働く女性のためのマンション購入
公開日 2011/6/20

第12回 働く女性に向くマンション 「片付け」がしやすい間取り・設備

間取りプランは方角、広さ、各部屋の配置は気にしますが、片付けしやすいかどうか、といった視点ではせいぜい収納スペースがあるかどうかを確認するだけ、という方も多いのではないでしょうか。

また、設備についても機能性やデザイン・色などは気にしますが、片付けやすいかどうかまで、見ている方はあまりいません。
そこで今回は片付けやすい間取りと設備のチェックポイントについてご説明します。


1.北向き・うなぎの寝床型間取りは避ける

マンションの築年数ごとの違いを見極める6つのポイント 北向きの住まいは、平日は仕事でほとんどいないというライフスタイルの方には、あまり問題がないように思いますが、休日自宅でくつろぐ場合は、居心地がいい、とはいえません。
室内が暗く、昼間から電気をつけることになりますし、日がささないため、じめじめしています。

また、うなぎの寝床型ですと、縦に細長く、横幅は狭くなるので、部屋全体に圧迫感があり、今ひとつくつろげません。
片付かない女性の傾向としては、くつろげないから家にいたくない、だから、しょっちゅう外へランチや買い物に行く、したがって買い過ぎでモノは増えるものの、片付けをする時間がないので、片付かない!状態が日常化する。
そんな家にはいたくないから、休日の外出の頻度が更に増える、という悪循環に陥ってしまいます。
解放感があって、居心地の良い住まいの条件を優先順位の高いほうからあげると、
1、南向き、2、横幅が7m以上(ワイドスパン)、3、天井高2,5m以上、4、バルコニーの奥行き2m程度、5、3面採光(東南角の部屋が一番いい)となります。

ただし、こうした好条件の間取りタイプの住戸は人気があるため、価格も高めに設定されます。
当初の予算は変えられないのであれば、広さを多少犠牲にしてでも、こうした条件の住戸を選ぶことをお勧めします。

居心地が良くて家にいる時間が長くなれば、もっと居心地を良くしようという心理が働き、積極的に片付けようとします。その結果、住まい全体が片付けば、これまでモノに占領されて使えなくなっていたスペースが使えるスペースとして復活しますから、多少狭い間取りを選んだとしても、かえってスッキリ暮らせるというものです。

2.置き場所(収納スペース)は専有面積の10%を目安に

築15、16年が中古としての割安感あり 本来、人のスペースを最優先すべき住まいではありますが、何をするにも、モノが付随してくるのが、今の暮らしです。

したがって、するコトに必要なモノの置き場所が最低限確保されなければ、置き場所をあたえられないモノたちが、テーブルや床を占領し、家中が物置きと化してしまいます。
そこで、そうならないために、収納率が10%程度あるかどうかをチェックしましょう。
収納率は、置き場所の面積が住まい全体の面積に占める割合を示すもので、一般的なマンションは6〜8%程度しかなく、これでは片付かない!からです。

収納率の高さを自慢するマンションは、パンフレットなどに必ず収納率が明示されています。半面、収納が少なく、収納率の表示がない物件は、置き場所が不足することが予想されます。その場合は、不動産会社へ収納率について確認しましょう。
収納率が10%に満たない場合は、棚をあとから設置できるように壁面スペースがありかどうかも、併せて確認しましょう。

3.生きた置き場所が適材適所にある

ただし、収納率が10%であればそれで万全、とは言えません。
収納率はあくまでも面積上の目安でしかありません。
モノが使いやすい置き場所は位置、形式、容量(特に奥行き・高さ)で決まります。
具体的かつ細いチェックポイントは、以下のとおりです。

・家族がするコトに必要なモノの置き場所が、各部屋にある
家族の誰かが、何かしらのコトをする部屋には、必ずするコトに必要なモノがついてきます。
それらの置き場所が5歩以上の別の部屋にあれば、「出したら戻す」が面倒になり、散らかってしまいます。

・棚が基本

タンスの引き出しに入れたモノは、中味が見えないので、モノの存在を忘れ死蔵品化します。
また、容量が以外に少ないので、多くのモノが入りきれません。棚であれば、出し戻しがしやすく、何が置いてあるかが、一目で分ります。

・文庫本・化粧品・小物などの置き場所は奥行き15p、A4サイズの書類・パソコンプリンターなどは奥行き30p
奥行きの深いところに入れたモノは出し戻しがしにくいうえに、その存在が見えにくい ために、やがて使われなくなり、死蔵品化してしまいます。

・置き場所の高さは床から40p〜155pのところが一番使いやすい「生きた場所」

これ以上高いところに置き場所があると手が届かず、モノの出し戻しがしにくく、置いたモノが使われなくなり死蔵品化します。
これより以下の高さにある置き場所は、しゃがまないとモノの出し戻しができないので、使いにくく、やはりモノが死蔵品化します。モノが死蔵品化するする置き場所は死に場所です。死に場所がいくらあっても役にはたちません。

・置き場所が明るいこと。暗いところには電気がつくこと。

納戸や奥行きが深くて大きな置き場所があっても、暗いと、どこに何が置いてあるのかが分らないので、モノが死蔵品化してしまいます。 このように、モノが使いやすい置き場所がきちんと確保されているかを、自分が各部屋でするコトを思い浮かべながら確認しましょう。


4.廊下、玄関に置き場所があると格段に片付く

各部屋に適材適所の置き場所があれば、片付けのインフラは十分ということにはなりません。
部屋以外の廊下には掃除用品などの住まいのメンテナンス用具の置き場所、玄関脇には、アウトドア用品の置き場所がないと、住まいの顔となる玄関周辺はスッキリと片付きません。

お部屋のクローゼットや押し入れだけではなく、玄関・廊下のモノの置き場所の確認が大事です。
ただし、コンパクトなマンションには、こうした置き場所はないことのほうが多いのが現実です。
その場合には、ひと部屋の一部を置き場所として使うことになりますので、お部屋の広さ、位置を確認するときにはこうした点も頭に入れておきましょう。


後編

バックナンバー
第1回 マンションを買えば、老後は安心か?
第2回 働く女性の買い時はいつ?
第3回 将来結婚、出産しても大丈夫なマンションは「立地」が決め手
第4回 不動産会社の営業マンに軽く見られない方法
第5回 一度の見学ですべてが分る現地チェックの方法
第6回 働く女性に向くマンション(1) 都心VS郊外
第7回 働く女性に向くマンションはどちら?(2) 大規模VS小規模
第8回  働く女性に向くのは何階?  高層VS低層
第9回 大震災を機に考える「安全・安心に暮らせるマンションとは」
第10回 新築VS中古!? マンションは築年数で見分けよう!
第11回 片付く立地選びのチェックポイント

大久保 恭子 大久保 恭子(おおくぼ きょうこ)
■プロフィール
1979年 リクルート入社
1987〜1999年 週刊住宅情報編集長
2000年 執行役員住宅情報事業担当
2003年 日立キャピタルに転職し、マーケティング担当事務役員
2005年 風 取締役社長
2007年 マンションのポータルサイト マンション評価ナビをOPEN

マンション・一戸建てのマーケティング・商品開発、コンサルテーション等を行う。国土交通省 社会資本整備審議会建築分科会委員、都市再生機構経営基本問題懇談会家賃部会委員等の公務歴あり。

■WEB
マンション評価ナビ
私基準のマンション選び
都心のマンションに住む

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